子供の運動能力を高める!足が上がらない!動きがカタイ!人と同じ動作ができない!はコレを見直そう
長野市のパーソナルトレーニングジム「エチュード」のパーソナルトレーナー栗林です。
お子さんの運動能力で「足が上がらない」、「動きがカクカクしている」、「ぎこちない」、「他の人と同じように体を動かすことができない」という方に役立つ内容をご紹介します。保護者の方でお子さんが体の動きのことで悩んでいたら参考にしてみてください。
大人もそうですが、特に子供たちの指導をしていると上記のように「動き」がぎこちなかったり、「他の人と同じようにできない」という人も少なくありません。特に集団で大勢の人を一緒に指導している時に「この動きができない」「他の子に比べて動かしにくそう」という場面を良く見かけます。それは単純な片足を上げる動作であったり、腕を回す動作であったりしてもスムーズにできる子とできない子もいます。
柔軟性の問題
例えば片足立ちで足を持ち上げるという動作
これは普段指導をさせて頂いている「かけっこ・走り方」、「スポーツのパフォーマンスアップ」、「姿勢づくり」などでもつながる内容です。
足を上げる動作は様々な場面で必要になります。
・走る時は必ず片足を持ち上げます
・サッカーも片足で立ってキックします
・空手の蹴りも片足立ちで片足を持ち上げます
クラシックバレエ、新体操、フィギュアスケートのように頭の上まで高く足を上げなくても、多くのスポーツや走るという日常の動作でも足を上げることはとても多いです。
この足を上げる動作がうまくいかないと動きがカクカクしたり、ぎこちなかったりします。これが人と同じように動かすことができなかったりすることの原因の一つでもあります。
もも裏の筋肉に柔軟性がないと足が上がらない
もも裏の筋肉であるハムストリングスが柔らかいと写真のように足が持ち上がります。お子さんの動きが硬いなと思ったら、写真のように仰向けに寝て膝を伸ばした状態で足を持ち上げてみてください。持ち上げた足のかかとが、少なくとも膝のお皿よりも超えるくらいのもも裏の柔軟性がないと動きはかなりぎこちなくなります。おそらく膝を抱えた片足立ちは難しくなります。
理想はかかとが太ももの真ん中よりもお腹側に持ち上げられると、とてもいいと思います。持ち上げたかかとが股関節の真上までくれば、たいていの動作はスムーズにこなせると思います。ここまで持ち上げられると足を上げる動作やいろいろな動作でもぎこちなさやカクカクした動きが少なくなると思います。
クラシックバレエ、新体操、フィギュアスケートなどは更に足を上げることができる柔軟性が必要になります。(日常生活では必要ありません)
動きが硬いなと思う方は、もも裏の筋肉の柔軟性を確認してみてください。お子さんは自分ではわからないので保護者の方が確認してあげることが大切です。
もも裏を柔らかくするストレッチ
【もも裏ストレッチ】
膝は曲げてもいいので写真のようにもも裏を抱えて頭の方にひきつけます。
この姿勢を20秒~30秒間程キープします。これを3セット
写真は左足のもも裏側をストレッチしています。プルプルと震えてこない程度で、痛みを強く感じない範囲で呼吸を止めずに行います。
【応用編】
更に柔らかくするには、この姿勢をキープしたまま持ち上げた膝の曲げ伸ばしを10回程行います。10回位行うと太ももの前側が疲れます。ももの裏側を伸ばすと同時にもも前側を縮めてトレーニングしている状態になります。もも前側が縮んで鍛えられると相反抑制という反応で、もも裏の筋肉が柔らかくなります。これを3セット行ってみてください。
柔軟性は元に戻る
筋肉はストレッチをすると柔らかくなりますが、時間がたてば元に戻ります。これを可逆性といいます。なので毎日継続していくことで柔らかくなった時間が長続きするようになります。
まとめ
今回は動きが硬い、動きがぎこちない、動きがカクカクする、足が上がりにくいという人の改善方法として「ももの裏側」を柔らかくする方法をご紹介しました。動きがスムーズにできない原因の一つがもも裏の筋肉の柔軟性になりますが、内ももや股関節周囲の筋肉が硬いことも同様にありますし他にも人により体は違いますので原因はそれぞれです。動きがスムーズにできない子たちの柔軟性を確認すると、ほとんどの人がもも裏の筋肉が硬いです。なので、まずは「もも裏」の柔軟性の確認と柔らかくするためのストレッチを行ってみてください。