運動会かけっこで速く走るコツはこれ!
春の運動会シーズンが近づき走り方、かけっこ指導の予約が多くなってきています。速く走る方法を知りたいお子さんや保護者の方に向けてポイントをご紹介しますので参考にしてみてください。
速く走るにはいくつかポイントがあります。
速く走る=「ピッチ」×「ストライド」
速く走るには「ピッチ」と「ストライド」の掛け合わせになります。
「ピッチ」は手足を速く動かすことです。ピッチが速いということは手足が速く動く、脚の回転が速いなどという意味になります。速く走るには手足が速く動いた方が、もちろん速いですよね。なので速いピッチは速く走る為に必要なことになります。
「ストライド」は足の歩幅です。歩幅が大きいほど一歩一歩の歩幅が大きく長いということなので歩幅が狭い人よりも前に進みやすくなります。身長の大きい大人とまだ身長の低い子供だと足の長さが違うので身長の大きい大人の方がストラドが大きいということになります。なのでストライドの大きい人の方が走るうえでは有利になります。
まとめると「ピッチが速く」、「ストライドが大きい」ということが速く走る為に必要なことになります。
走るフォームは
理想の効率的なフォームで走ることができれば速く走れますし、見た目もカッコ良く走れているという形になります。でも、いくら良いフォームで走れていても、ゆっくりのペースでピッチが遅い、歩幅が狭くストライドが短いと・・・走っているスピードは速くはないので結果的にフォームが良くてもスピードが出ない状態になってしまいます。
運動会のかけっこで「速く走りたい」ということが目的であれば、人によってはフォームは理想的な効率の良いフォームでなくても良いかなと思っています。
もちろん効率の良い速く走れるフォームを習得するための期間がしっかりととれるのであれば、効率の良い理想的なフォームを練習は速く走る為には必ずプラスになります。
運動会まで時間がない時は
1~2週間後に運動会があるのでそれまでに速く走れるようになりたい、とかの場合は時間が限られているので理想の効率的なフォームを練習して矯正すると見た目はかっこ良く走れているけどスピードはいつも走っているフォームよりも遅いということも少なくありません。この部分は様々な子供たちを指導させて頂いていても難しいなと感じているところです。
運動会まで1カ月位期間があれば、どんどん練習して効率的な理想のフォームを練習することで新しいフォームにも慣れてくることができます。でも時間があまりないのであれば大きくフォームを修正したりせずに次のようなポイントを押さえて運動会の本番に臨んでみてもらうのが良いかなと。
短期間でもフォーム改善しやすい3つのポイント
短期間でも走り方の変化を出して速く走れるようにするには、現在の走りを大きく変えないことがポイントです。今の自分の体の状態で一生懸命走っているのが現在の走り方フォームになりますので・・・
可能な範囲で次の内容を取り組んでみてください。
➀顔・目線は前を向いて走る
横を向いたり、下を見たり、顔を左右に振りながら一生懸命走る子もいますが、目線がぶれるとバランスが崩れることにつながりますので前を向いて走るのが大切です。特に小学生低学年のお子さんは体に対しての頭の大きさが占める割合は大きいです。なので頭の位置や視線によって立っている時の姿勢はもちろん走っている時の姿勢とバランスに影響を及ぼしてしまいます。立った姿勢でその場で頭を左右に振るとフラフラしますよね。その状態で走っても頭が動きすぎるので体の重心がぶれて走りにくくなってしまいます。
なので前を向いて走りましょう!
➁肘を軽く曲げて腕を前後に振りながら走る
理想は前後に振った方が良いのですが、斜めに振ったり、肘を伸ばして振ったりしても手足のタイミングがうまく取れているのであれば、それでも良いと思います。肘を伸ばしすぎるよりも肘は軽く曲げた状態で前後に振れるようになると良いと思います。
鏡や窓ガラスに映っている自分の姿を確認しながら腕をその場で振ってみてください。それに加えてその場で少し駆け足をしながらタイミングよく腕が振れているといいですね!
➂かかとを着けずにつま先側で走る
連続で縄跳びする時は、かかとを地面に着きませんのよね?その場で駆け足する時もかかとを地面につけずに行うはずです。それと同じでかかとを地面に着けないでつま先側(足裏の半分から前側)をメインで地面に接地して走ると弾むように走ることができます。難しかったら足の裏全体で地面に着地する形でも大丈夫です。
※つま先といっても地面に突き刺すように接地すると前に進むことに対してブレーキのようになってしまうので逆効果です。この部分は注意してみてください。
縄跳びと一緒で体の真下でつま先側で接地する感じで走ると地面に対してブレーキではなく弾む感じで走れるようになります。
3つのポイント練習方法
ご紹介した3つであれば短期間でも意識してフォームを変えやすいと思います。
優先順位としては➀→➁→➂です。
➂まで行うのが難しければ➀だけ➁だけでも良いと思います。
鏡の前でこの3つを意識しながら駆け足するだけでも違います。
1.鏡を見ながら前を向く
2.鏡を見ながら腕を前後に振る
3.鏡を見ながら腕を振りつま先接地で駆け足する
最初はゆっくりで良いので正確に行います
慣れたら正確にテンポよく速く、さらに全力で10秒間やってみる
できたら15秒間→20秒間と練習すると良いと思います
おそらく100mを走るのであれば20秒間位できれば大丈夫です
鏡の前で慣れてきたら実際に外で走ってみると良いと思います。
1.前を向いて立つ
2.その場でつま先ジャンプ
3.その場でつま先駆け足で腕も振ります
4.つま先駆け足のまま少し体を前に傾けると自然と体が前に進んでいきます
このような形で取り組んでみてください。
まとめ
一番はケガをせず、体調を整えて運動会に臨んで頂くことが大切です。
無理に練習して足が痛くなったり、疲れがたまってしまっては本末転倒です。また、この時期は急に気温が上がり暑い日が続いたりします。体がまだ暑さに慣れていない季節ですので水分補給をしっかりと行いながら、練習・食事・休養のバランスを取りながらお過ごしください。
参考になれば幸いです。