いつまでも自分の足で歩くには椅子から片足で立てる事が大切
パーソナルトレーナーの栗林です。
今年も長野市の体力測定イベントのお手伝いをさせて頂きました。
「NAGANO体力健康チェックキャラバン」は今年4回行われました。
参加される方は、ご高齢の方が多いのですが、今年一番印象に残ったのは80代の男性の方です。
この80代の方は何が凄いかというと薬を飲むような内科疾患がないも無いこと。加えて「逆立ちを毎日3分間行っている」ということでした。
おそらく80代で逆立ちができる方は、ほとんどいないと思います。高齢になって来るバンザイ動作で腕が頭の横まで上がる人は非常に少ないと思います。
更に自分の体重を逆立ちで腕で支えるなんんて…
年齢的に血圧が上昇する逆立ちが良いとは思いませんが、逆立ち動作ができる体の機能が凄いと思います。来年もぜひお会いしたいです。
椅子から片足で立つ力
この体力測定イベントではいくつか測定種目があります。その中で「椅子からの立ち上がりテスト」があります。
このテストは自分の体重を太ももの筋肉で支える事ができるか?を確認できるテストになります。
椅子の高さが10cm、20cm、30cm、40cmと設定されています。低い椅子から片足で立てるほど体重を支える太ももの筋肉が強いという事になります。
通常の椅子の高さは約40cm前後になります。この椅子の高さから片足で立てるとジョギングしても耐えられる足の筋力があるというのが目安になります。
私もパーソナルトレーニング指導の際に椅子から片足で立てるか?ということをクライアントの方に行う事もあります。
正確にテストをするには
①両手は胸の前でクロスして肩から離さない。
②足を置く位置により力の入りやすさが変わるので足首の角度をすねが床に対して70度の位置で行う。持ち上げている足は肩幅に開き地面に置いている側の足にくっつかないようにする。
③反動をつけずに立ち上りふらつかずに3秒間姿勢を保持する。
これらができるとより正確なテストになります。
40cmからの片足立ち
40cmの椅子の高さから片足で立てるということはジョギングができる目安になるのでちょっとした小走りをしても大丈夫な足ということです。
ジャンプしたり、ダッシュしたりでなければ日常生活では支障が出ないと思います。
逆に40cmから片足で立てないということは足の筋力や下半身の可動域が低下してきているという目安にもなります。
いつまでも自分の足ですいすい歩いたり、小走りができる位の状態を保つには「40cmからの片足立ちができる」というのがポイントです。
若い人でも立てない人もいると思います。
右足は立てたけど左足は立てない、立ちにくい等、左右差を把握する事もできます。必ず両側で試してみて下さい。
自分の足の筋力を把握する事ができる簡単な方法ですので、ご家庭でも試してみる事ができます。
ただし、痛みがある場合はけっして無理をしないようにご注意下さい。特に片足でスムーズに立てない状態で勢いよく立とうとしたり、膝が内側に入る様な姿勢や傾いた姿勢で行うと膝を痛める危険性があります。
ご参考になれば幸いです。